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第20回白雲会報告 2023年4月29日(土)、30日(日)於 柏市中央体育館

2023-05-07 

第20回白雲会報告 2023年4月29日(土)、30日(日)於 柏市中央体育館

第20回白雲会報告 2023年4月29日(土)、30日(日)於 柏市中央体育館

文責/高橋博
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 5月の昇段審査を目前にして、恒例の白雲会が柏市中央体育館にて開催されました。白雲会も今回で第20回目となり、柏での開催も4回目となりました。

 29日の第一日目は、白雲会から堀川さん、宮國さん、久保さん、箭内さん、日暮さん、尚道館からは堀先生、畑中さん、板井さん、渡部さん、そして高橋が参加。運営の門田さん、植尾さん、柏の葉学園から廣川美賀さん、井さんにお越しいただきました。加えて、4月27日(木)に尚道館で特別稽古を行ったチリのミゲルさんとその教え子の皆さんご一行計10人も参加され、国際色も豊かに賑やかな白雲会となりました。
 

 30日の第二日目は、宮國さん、久保さん、箭内さん、日暮さん、中沢さん、堀先生、渡部さん、高橋に加え、門田さん、植尾さん、柏の葉学園廣川先生夫妻、井さんが参加されました。

 今回の白雲会でも”基本”を徹底してご指導いただきました。体の中心を意識するための運動を徹底的にご指導いただきました。両の腕で天井を突くようにし背筋を伸ばすストレッチ、体の中心でパンと両掌を打つ運動、そこから構え方へつなげる意識をいかに持つか。

 体の中心を意識するために、臍の位置、丹田を意識できてるか。左拳はどこにあるのか。重心を足の裏のどこに感じているのか。岡田先生のご指導を通じた投げかけは、中心を意識して正しく構えるために絶対不可欠な要点をシンプルな動きの中に込められているように感じました。ひとり稽古でも出来、自分自身で日頃から確認出来るようなものであるからこそ、日々、意識を強くもって臨むべき稽古法だと感じました。
 

 面を着けての基本稽古では、元立が漫然と受けるのではなく、いかに相手の氣を引き出すかという投げかけをされました。掛かる側も、一本の打ちにどれほど意識を集中できるかについて徹底的に考えさせられ、基本の難しさ、特に、末端始動ではなく、腰と丹田で打つことの難しさを痛感しながら、突きつけられた大きな課題にとことん向き合っていました。
”基本”が大事であるからこそ、徹底的に、時間をかけて、繰り返す。加えて、岡田先生には、要点をわかりやすい言葉でご説明いただける。こうして白雲会は、教える側と学ぶ側との氣が合うようになり、そして稽古場全体が不思議な一体感に包まれていきます。今回も、当にそのような稽古会でした。最後は、昇段審査前ということで、模擬的に立合が行われるなど、より実践的な指導もありました。

 1日目の稽古後は、体育館近くのおおたかの森にあるスパで汗を流し、懇親会が開催されました。普段はそれぞれの地元で稽古をされる皆さんがこうして集まり、同じ目標を持って剣交を深めていけるのも白雲会の素晴らしさだと思います。

 2日目は、十分な広さのある剣道場を活かし、両の掌でパンと手を打つタイミングで、右足を踏み込み、そのまま前にすり足で進む指導がありました。行って、返ってを何度も繰り返すとかなりの運動量になり、体を温めるのに効果的でした。手を打つのと、踏み込みを合わせることが「氣剣体の一致」と同じであるとのご指導は、シンプルな動きの中に”基本”における重要な要点が潜んでいることを気づかせていただけました。
 

 日本剣道形の稽古にも重点が置かれました。
 九歩の間合いを意識する、相手に合わせる、自分勝手に動かない、剣の高さ、間合い、形の所作、理合まで、ひとつひとつを意識しながら、繰り返し、繰り返し、稽古を続けました。1時間半ほどの時間をかけ出来たのは一本目から六本目まででした。七本目以降までは行けませんでしたが、これほど徹底的に形について指導をいただけるのも白雲会ならではです。
 両日とも、稽古では岡田先生にも久しぶりに掛かり、またメンバー同士ご一緒すれば、前回よりもお互いにどれくらい進歩できているか、それを感じながら稽古する楽しさもありました。参加された皆さんにとって大きな収穫があったことと想像いたします。参加されました皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 そして最後に。Haku Unのメンバーのみなさんには、それぞれにご自身も目標を掲げながら日々、稽古に励んでいらっしゃると思います。普段のオンラインでの交わりにも豊かな剣縁をいただいておりますが、やはり剣道ですので、オフラインでの実践稽古にて互いに剣を交え、稽古をご一緒できれば、さらに剣縁が深まるものと存じます。
 また、白雲会についてご質問やご要望がありましたらお気軽にコメントいただけましたら幸いです。
 ぜひ、次回白雲会でもより多くのHaku Unメンバー皆さんとご一緒できますことを心より楽しみにしております。
(おわり)