4月のHaku Un発足時より計画しておりました「歴史学」を拡充するにあたり、尚道館に所蔵しているVHS等の古いデータのデジタル化を進めておりましたが、今後定期的に皆様へ紹介していく目途が立ったことから、この度本格稼働する運びとなりました。
本格稼働にあたり、岡田学院長からの紹介文が寄せられましたので紹介いたします。
是非ご活用いただければと思います。

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メンバー各位
大変お待たせしてしまいましたが、この度いよいよ「歴史学」と銘打ち、尚道館所蔵による大家達の立合を始めとする映像資料を随時公開して参ります。

まず始めに平成2年の京都大会の映像を紹介致します。これは小生が初めて京都武徳殿内にビデオカメラを持ち込み撮影した思い出深いものです。武徳殿内は人がひしめき合って見学しており、その空氣感は現在のものとはだいぶ違いました。範士九段等の立合につきましては、今後「見取り稽古講座」の資料として活用して参ります。

また祖父岡田守弘の居合映像は、昭和52年にフランス人門弟のアンドレ・テュヴィ氏（七段）が撮影した当時としては最先端の映写機材「オープンリールビデオ」で撮影されたものです。すでにこのフィルムを映写する機械が全国でもほとんどなく、10数年前に見付けたダビング請負会社によって、ようやく見られるようになり当時日体大武道学研究室研究費ですべてダビングする事が実現した貴重な映像資料です。
82歳の祖父は夢想神伝流及び重信流（伝書）及び制定を解説付き・各方向より二日がかりで実演しています。その元氣さには驚嘆するばかりです。本来ならばこれは門外不出の「伝映像」なのですが、本学院で学ばれる方々には必ず興味を持って見学して頂けると確信し、公開させて頂く事と致しました。
剣居一体の妙諦を是非ご覧下さい。

学院長　岡田守正

平成2年京都大会

岡田守弘先生　夢想神伝流居合